上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ルルの前に飼っていたあの白い犬の時から、食事を与えない飼い主に代わって
餌を持って行ったのだそうです。真冬のとても寒かった日に、その白い犬が
凍死しているのを見つけ、葬った事も話してくれました。
飼い主は犬を置いたまま長い事留守にしていたそうです。


「犬が亡くなっていた事、自分が葬った事、もう二度と犬を飼わないで欲しい事を
手紙に書いてポストに入れたのですが、新しい犬をまた飼ったらしい…
と言う噂を耳にしたのはそれから間もなくでした。
『もう、行ってはいけない!お前が行くから当てにされるんだよ。』
…と主人にきつく止められていたので、新しい犬にご飯を持っていくのは控えていました。
でも、新聞で警察に捕まった事を知ってから、主人に隠れて夜遅くに
餌を持って行ったんです。」


(この方が足を運ぶのを止めていた間、ルルに食べ物を与えに通っていたおじいさんが
居たようです。このおじいさんとルルが再会した時も、ルルのリアクションですぐに
それが分かりましたが、残念ながらおじいさんにはルルがもう理解できませんでした。)


命の恩人であるこの女性は、再会のひと月後にここからだいぶ離れた土地に
引っ越しされました。ルルはまるで何かに守られるようにして
命のバトンが数人の人に渡っていき、今日があります。
誰かがひとりでも抜けていたら、ルルは今頃存在していなかったでしょう。
私の姉がルルの顔を初めて見た時に、こんな事を言いました。
「この犬は徳のある顔をしているね。」…と。


”上手に散歩が出来ない”、”警戒心が抜けず、お腹を見せない”、
”体のあちこちを触らせない””嫌だとすぐ咬みつく”等々、問題をたくさん抱えたこの子に、
その年の年末「里親になっても良い」と申し出てくれたご夫婦がいました。
まだまだ家庭犬としては難しい状態でしたが、それでも良いと言って下さったのです。


「今日は連れて帰りたい」と言ってご夫婦が家にみえた時
計らずも私の目からボロボロと大粒の涙がこぼれてしまいました。それを見たご主人が
「その涙を見たら可哀相で連れて行けないよ。あんたと犬を引き離せないなぁ。」
と、渋々諦めてくれたのです。
家の両親がこのご夫婦の申し出を大いに喜んでいたのを知っていた奥さんは
私をかばうために「お父さんとお母さんには、他の家族に反対されたって言って置くからね。
ellsちゃんが泣いたことは黙っておくから心配しなくて良いよ。」とまで言ってくれたのです。


かくして問題多き、徳のある犬はこんな経路をたどり、ついに私の子供となったのでした。
人との出会いに縁があると同じように、犬や猫との出会いにだって縁があります。
ルルもリンダも全く予期しなかった出来事でしたが、実はお空の向こうでちゃーんと
仕組まれた出会いだったに違いないのでしょう。
一見困難と思えたこの犬との出会いは乗り越えてみれば、今まで味わったことのない程の
充実した幸福感を私に与えてくれます。
今は唯々、この子を私に与えてくれた見えない力に感謝する毎日です。


lulu_20130806141128527.jpg




関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメントの編集・削除時に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)



    最新記事

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。